yoneda sogo press
小学校の正門を左に出て
ずーっとまっすぐ走って
右に曲がると
いつもの看板が見えて
さっと家に入ったら
クツを脱ぎ捨て
ランドセルを放り投げて
すぐさま
父の仕事場をのぞいていました
※覗いているのは私の息子。
その向こうにいるのが私の父。
立ちのぼる蒸気の中で
踊るようにアイロンを操り
シワひとつ無い美しい服に仕上げる
父の姿が好きでした。
父と風呂に入った時の会話を
今でも覚えています。
「ぼくも
おとうさんみたいになりたいわ!」
「そうかぁ!
おまえならできるぞ!」
今でも覚えています。
しかし
大人になった私は
文章を書くことに夢中で
父の会社を継ぐことなく
別の道を歩みました。
そして
自分の中ではっきりと
やるべき事、伝えたい事が分かり
起業を決意した時
父の会社「米田総合プレス」の看板
父に電話をした時の会話
今でも覚えています
「おとん
おれ、会社を作ることにした。
米田総合プレスの屋号
どうしても使いたいんや!
使ってもええか?」
「ええよ
ナンボくれるの?」
今でも覚えています。。。
【Member】
Hisamitsu Yoneda
Story makers
Mami Yoneda