同窓会で出会いを期待した女の物語
仙台で洋食屋の長女として産まれたジェシカ
両親からの過剰な愛により
心置きなくワガママな人生を送ってきた
そして、現在
読者モデルとしてのわずかな収入にも関わらず
ワガママな性格からか
読者モデルとしてチヤホヤされた経験からか
高飛車な日々が続いていた
「仙台が日本三大ブスってどういうこと?」
「あんなのテレビの作り話でしょうから」
「そうでしょ?
っていうか、あんたダレよ」
「3年の時、同じクラスだった木嶋だよ
何回かしゃべったこともあるんだけどさ」
「あっそ」
「そうだ!
ジェシカさんの実家って洋食屋さんだったよね
ぼくさ、あの店のオムライス好きだったな」
「余計な話してるんじゃないよ」
「ごめんね
でもさ、残念だったよね
お店潰れちゃって」
「何の話よ」
「知らないの?ていうか
実家に帰って無いの?
お店なら先月末に閉店したよ」
「きみのお店の隣に
変な団体が引っ越してきたんだって
それ以来、誰も来なくなったらしいよ」
「変な団体?」
「そうだよ、ネットに写真あるから見てみる?」
「見せて」
「これだよ」
「・・・なんていう団体?」
「酵母発酵顔面寺 物欲丸出し派」