開発本部長 嗅覚 敏太郎
東京 大手町
高層ビルの一室で
新商品の開発が行われていた
「おい!
次の商品持ってこい!」
開発責任者の佐山が叫んだ
新入社員の高木が商品を持ってきた
「このカルボナーラは
減価率が低いだけでなく
パルメザンチーズを通常の1.5倍使い
味わい豊かに仕上げております」
開発本部長
嗅覚 敏太郎は
ゆっくりと香りを吸い込んだ
「嗅覚本部長
はやく食べてもらえませんか!?」
「おい!高木!
何をバカなことを言ってるんだ!!
嗅覚本部長は食べなくても
味が分かるんだよ!」
「だけど、、、」
二人が言い争っていると
嗅覚 敏太郎が急に立ち上がり
テーブルの上にあったラー油を
ポタッ・・ポタッ・・ポタッ・・
3滴垂らした
新商品
完成