民話「いずいテプラババア」

仙台という街には、昔から「いずいテプラババア」と呼ばれるババアがおったそうな。

家の主人が入場券に住所と氏名を書こうとすると、どこからともなく、いずいテプラババアは現れるんじゃ。

なんでもかんでも「手書きはダメじゃ。テプラがあるんじゃ。テプラじゃ!テプラじゃ!」と騒ぎながら、テプラをつくろうとする。

そのくせ「使い方が分からんわ。困ったのぉ。困ったのぉ。」と言いながら説明書を見る。

そのうち「字が小いせぇのぉ。老眼じゃのぉ。見えねぇのぉ。」と文句を言い出しよる。

あげくの果てには「さっさと書け!ペンで書け!馬鹿者が!」と八つ当たりをしよる。

ほんに困ったばあ様じゃ。

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