第一章 健康診断により目覚めた戦士
健康診断
嫁さまが手配してくれた
いざクリニックへ
入ってすぐに
「奥さまにはいつも
お世話になっております」
と言われ、
「あんたの奥さんとあたしらは仲間や」
という脳内変換が完了
防御本能作動
なぜか
エビちゃん並みに口角を上げてしまった
そのあとは
ひたすら良い患者を演じた
あと少し
バリウム検査を残すのみ
経験済みなので自信あり
「どうぞこちらへ」
「はい」
「ゲップしないように」
「分かりました」
自信に満ち満ちあふれた返答
そして
見事にミッションクリア!!!
パチパチパチパチ!!!
「バリウム検査終了です
お疲れさまでした」
「ありがとうございました」
「こちら下剤です
一気に飲んでくださいね」
「分かりました」
一気に飲み干した
その直後、思い出した
【私の名前はカイベーン四世
昨年のバリウムの戦いで
ゲーザイをのみ込んだ直後
トイレン城に立てこもったことを
その戦いは、半日続いたことを】
まだカイベーン四世は眠ったまま
気とお尻を引き締め受付へ
「会計をお願いします」
「ありがとうございました
いつも奥さまには
お世話になっております」
「こちらこそ
いつもお世話になっております」
「よろしければ
そちらにドリンクもございます
いかがですか?」
【戦士たちよ!たちあがれ!!】
カイベーン四世の雄叫び
「いえ、結構です。。。
どうもありがとうございました」
すぐにエレベーターに飛び乗った
扉が閉まる
~第一章 完~
2020年公開予定
第二章
「カイベーン四世と戦いながら
確定申告に行ってしまい地獄絵図」